岩泉町 インターンシップ参加報告≪地域×キャリアデザインプログラムinいわて 2025≫
- 共用アカウント 岩手
- 11月7日
- 読了時間: 4分
更新日:11月21日
岩手県下閉伊郡岩泉町を訪れた、竹杉くんの記事になります。
ぜひ最後までお読みいただき、いいねのボタンを押していただけると幸いです!
地方における暮らしと人口減少の現状・実情について
竹杉 崇一郎
体験期間: 8月18日~8月22日
テーマ: 人口減少
1.体験の概要
岩泉町での5日間を通して、地域の人口減少問題や地方創生の取り組みについて学びました。体験内容は、質問力を高めるワークショップ、防災学習、大豆農家での農業体験、地域おこし協力隊や特定地域づくり事業協同組合の方々へのインタビュー、そして岩泉ホールディングス山下社長への取材など、多岐にわたりました。現地での活動を通して、地方の現状と課題を多角的に捉える機会となりました。

2.具体的な活動内容と学び
(1)職業体験
大豆農家で雑草を刈る農業体験を行いました。単純な作業に見えても非常に地道で体力を要し、日々の積み重ねが重要であることを実感しました。農業は効率化が難しく、地域に根ざした忍耐と努力が支えていることを学びました。
(2)地方での生活体験
現地の人々は皆明るく、会話の中にユーモアがあり、地域全体の温かさを感じました。都市部と大きな違いは感じなかったものの、コンビニが24時間営業でないなど、生活のリズムが自然と調和している点が印象的でした。過度な便利さがないからこそ、人とのつながりが生活の中心にあるのだと感じました。
(3)交流
地域おこし協力隊の方々や事業者との対話を通じて、「良い教育とは何か」「地域の善悪をどう捉えるか」といった根源的な問いについて議論する場面もありました。地域課題の解決には、単なる経済的視点だけでなく、価値観や倫理観に踏み込む姿勢が重要だと感じました。

3.体験を終えて
(1)印象に残ったこと
KEEN ALLIANCEの工藤さんとの対話が最も印象に残りました。地域おこし協力隊には、移住よりも安定した収入を目的として転々とする人もいるという現状を知り、制度のあり方について考えさせられました。自治体のニーズや個人の目的との関係性をどう整えるかという課題に直面し、深い哲学的関心を抱きました。
(2)価値観の変化
知識として得られたことは多かったものの、価値観そのものに大きな変化はありませんでした。ただし、これまで以上に「制度の背景にある人間の動機や社会構造」を意識するようになり、より批判的・探究的に物事を捉える視点が養われたと感じています。
(3)地方の課題
岩泉町でも人口減少は深刻であり、「八方ふさがり」という言葉が現実を表しているように思いました。高齢化や若年層の流出など、複数の問題が複雑に絡み合っており、単一の解決策では対応できないと感じました。
(4)今後の関わり方
今後は、人口減少の問題を統計学的なアプローチで分析し、数値から見える地域の動きを捉えてみたいと考えています。現地で感じた課題を理論的に整理し、学術的な形で貢献できるような関わり方を模索していきたいです。
4.補足的考察
今回の体験の主目的は、地域おこし協力隊や特定地域づくり事業協同組合の制度的な側面を理解することでした。これまで、地域おこし協力隊は「行政的に非効率な制度」と考えていましたが、実際には地方が存続するために欠かせない重要な役割を果たしていることが分かりました。岩泉町では、KEEN ALLIANCEのような仲介組織が存在することで、移住希望者と地域とのミスマッチが起こりにくくなっており、制度の健全な運用につながっていると感じました。
一方で、特定地域づくり事業協同組合は優れた制度であるものの、雇用形態が派遣であることや情報発信の不足など、今後の課題も見えました。特に、情報収集の習慣がない層に制度が届きにくい点や、事業規模が小さいが故の限界など、改善の余地を感じました。それでも、少人数で柔軟に対応できる点や、地域ごとの実情に応じた展開が可能である点は大きな強みだと感じました。
執筆者 竹杉崇一郎(岩手らばーず2025年度)
編集
岩手らばーずHP係
<訪問概要>
[地域×キャリアデザインプログラムinいわて 2025]
・訪問地域
岩手県岩泉町
・訪問期間
2025年8月18日(月)~8月22日(金)
・参加人数(学生名)
横浜国立大学「岩手らばーず」メンバー1名
(竹杉崇一郎)




コメント